反省・・・タケちゃんを逃がしました

セキセイインコのタケちゃんはご隠居おばぁと相性が良いようで、朝おばぁがカゴを開けて‘タケちゃん、遊ぼう'と声を掛けるとすぐに出てきて（私じゃあ出てこない）おばぁと一緒にお話を始める・・・それが毎朝の日課であり本日もそんな光景であった。

　昨日の夜私のダンナの姪っ子（のような子、正確にはダンナの親友の姪っ子）から連絡があり、明日の朝我が家へ寄るとの事。彼女は大阪の大学に行っており、東京に用足しのついでとおじさんからダンナへの頼まれ事があったようなので。せっかく大阪から出てくるのでランチでも一緒にと思い今日の午前中だけ仕事を休みにしてもらった（無理言って休ませてもらってスンマセン）。

　さて、天気がいいので洗濯をして、小鳥さんのお掃除もして、１０時頃に彼女が来るかな～などと考えていたら、おばぁがすっ飛んで来て‘・・・ごめん・・・タケちゃんが逃げちゃった・・・'　　な、なにっ！？心が折れた、力が抜ける、がそんな場合ではなくボケとかバカとか叫びながらもとにかく探さなくちゃとかごを持って外に出て、ぐるぐる家の周りと町内往復、結構日差しが強くて顔が焼けて熱い、痛い、でもそんなのかんけーねー、どこいったの？タケちゃん！！屋根の上にいないかなと変な姿勢でのぞいていたらバランス崩して自分の大事にしている鉢たちの中にすっ転んで倒れて、お花さんたちもいい迷惑



歩道橋の上から眺めて・・・どこ行ったの･･･？なんでおばぁは窓開けたんだよ！

いったん家に戻り、あ、彼女が来ていた。悪いなと思いながらもやっぱり私はうわの空なのでまともな話もできないし、ダンナも事情を説明し滞在１５分くらいで駅まで送った。そうなのだ、話をしている時間があったらタケちゃんを捜索したいんだもん。・・・無情にも時間は過ぎ、午後になったので仕事に行かなくてはならない、休めない。家に残るまめちゃんやぴーなっつになるべく大きな声で鳴いてタケちゃんを呼んでおくれ、と頼んだ。おばぁには罰として町内ありったけの人にタケちゃんの事を知らせてこい！と言っておいた、だって町内の人脈あるの、おばぁだけだからね。おばぁへの説教はほどほどにして・・・だって一番おばぁがタケちゃんと相性良かったから、十分心が痛いはずだし。


午後職場に戻った私がまずやらねばならない事を始める。自分のPCとプリンターを持ち込んでタケちゃん探しのチラシ作り・・・やっぱりコイツは仕事してないぞ！（コレは緊急だから仕方ないね）



いろんなことを考えた。飼い主失格はもとより、タケちゃんが寂しくて、怖い思いをしてるんだろうかとかなぜに時間が戻せないとか今までタケちゃんと一緒で楽しかったことが本当に思い出だけになっちゃうのか・・・ため息をつくと幸せが逃げるのでため息つきそうになると、止めた。なんだかタケちゃんが遠くに行ってしまいそうだからため息はやめた。・・・辺りは暗くなってきて・・・帰ったらもう一度捜索に出よう、明日の朝は４時から捜索に出ようと決めた。　　　定時の時間が来て、ため息をこらえながらの家路。家の玄関を開けながらもう一仕事がんばるぞ！！探しに行くぞ！！と自分を励ました。　　えーと、この時間おばぁは近所のおばさん連中とウォーキングに行ってる時間でおじぃはひと寝入りの時間なので家の中は真っ暗です。　　　家に入るとテーブルの上になにかメモがある、おばぁの謝罪文か？

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タケちゃん戻ってきた　帰ってきたよ　よかったね

またまた　ええっ！？カゴにかかっている毛布をめくると、タケちゃんがいる！！何度も何度もめくって閉じてめくって閉じて・・・そこにいるのだ　なんて素晴らしいミラクル！朝スーッと引いた血が今度は昇ってきた。頭がガンガンするくらい昇ってきた。

おばぁが帰ってくるのを待ちどのように発見したのかを聞いてみた。
今日の午後はカラオケクラブの集まりだったのでそこでみんなにタケちゃんの話を広めておいたと（その他犬の散歩中の人々にも広めておいたらしい）。特に何の情報も得なかったけど、そこで今日の町内パトロール（当番制）を代わってくれないか？と言う人がいたそうで、捜索にもちょうど良いので快く引き受けたそうだ。パトロールも廻り終わりタケちゃんの姿も見つからないままうす暗くなった道をパトロール仲間の御婦人達とおしゃべりしながら帰ってくると、一人の御婦人が上を指差して‘あの葉っぱ・・・’と言うと‘ピーッ’とひと鳴きしておばぁの前を歩いていた仲間の御婦人の頭に止まり‘あっ！タケちゃんだ！！’と叫ぶと他の仲間の御婦人がとっさに両手でタケちゃんを取り押さえてくれたそうです。タケちゃんは手乗りになってないうえに、いままで人に止まったことは１回だけ（２日前、おばぁの肩にたぶん気まぐれで）。おばぁと年、背格好が似た団体を見ておばぁが来たと思ったのか、おばぁの声を聞き分けられたのかわかりませんが、今はホッとしたのと本当に本当に反省の気持ちで一杯です。天才タケちゃん、神の子タケちゃん、帰ってきてくれてありがとう！！！ダメ飼い主ですがキミを大事に、もう離さないので一緒にいてください、大好きなスーパーインコ・タケちゃん！！